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何かと心配になりやすい元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

【真の笑顔】頬が上がって目尻が下がってれば、相手は本当に幸せな気分なのか?っていう研究の話


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こんにちは、なすびです。

 

『相手が笑顔だからといってポジティブな気分であるとは限らない』っていうのはよくある話で、まあ「作り笑顔」なんて言葉もあるくらいですし、日常でも「口では笑ってるけど目が笑ってない」ってセリフも聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

 

でもってそれに対抗するように一部の心理者は目尻が下がって口角と頬が上がった『真の笑顔』こそが本当にポシティブな感情を表している!と提唱していたりするんですけど、これに関してもかなり賛否両論な感じです。(デュシェンヌの笑顔と呼ばれてます)

 

まあこれが本当ならポジティブな感情を目や頬を見るだけである程度わかってしまうので相手の気持ちを正確に察するのにかなり使えそうなんですが、新しい研究では『真の笑顔だからといってポジティブな気分とは限らないぞ!!』って話になってて、なかなか波乱だな〜と思いました。

 

 

 

これはカーネギーメロン大学が136人の男女を対象にした実験なんですが、ざっくりとした内容としてはこんな感じ。(実験は2つ行われてます)(P)

 

  1. 娯楽、恥ずかしさ、恐怖、または肉体的苦痛を感じるようなタスクに取り組んでもらう(氷水に手を突っ込んだり、人前でジョークを言ったり)
  2. その時の様子をビデオなどで記録する(作り笑いとかはしないように指示)
  3. それぞれのタスクが終わった後、実際にどんな気分になったか評価してもらう

 

更にこの研究では別の参加者に撮影したビデオを視聴してもらいまして、ビデオの表情からこの人がどんな感情でいるのか?を予測してもらったんだそう。

 

要するに「笑顔から相手の心情をどのくらい読み取れるのか?」を調べたわけですが、まあ真の笑顔でポジティブな感情が予測できるなら、頬が上がり、目尻が下がってればポジティブな気分であることを当てられる可能性が高いはずですもんね。

 

で、実験で集めた計751の笑顔をデータ分析してわかったことはといいますと、

 

  • ポジティブな感情のときは真の笑顔が90%を占めていた
  • しかしポジティブな感情じゃないときも真の笑顔が80%を占めていた
  • 目尻の下がってるかどうか、また強く下がってるかどうかはポジティブな感情の27〜32%しか説明できなかった

 

ってことで、満面の笑みと思いきや実は内心ネガティブだった!ってことが結構な割合であったんだそう。頬だけでなく目も笑ってるかどうかに着目しても高い精度で区別できないみたいですね。

 

一方ビデオを視聴した参加者は笑顔になったときの目が笑ってるからポジティブな感情に間違いないと予想する傾向があったみたいなので、この辺のギャップが難しいところです。

 

この辺は研究者曰く

笑顔からポジティブな感情を正確に推測するには、単一の顔の筋肉の動きの有無(または強度さえ)を単に探すよりも高度な方法が必要になることを示唆しています。

とのことで、つまるところ真の笑顔といわれてる表情だけで相手の気分を察するのは難しいんだそうな。

 

厳密にいうと、目と頬といった2つの動きだけで正確に気分を察するのは難しいみたいなんですが、機械使って30の表情筋の動きを検知した場合はもっと正確な予想ができるみたいです。

 

が、これは到底人間には難しいことではあるんで、満面の笑みだからといって必ずしも相手がポジティブな気分だとは限らないんだな〜くらいの感覚でよろしいのではないでしょうか。

 

なんか相手の笑顔みても疑心暗鬼になっちゃいそうですね、、、、笑