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何かと心配になりやすい元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

やらなきゃいけないことを先延ばししてしまうのは、睡眠不足のせいなのでは?っていう研究の話


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こんにちは、なすびです。

 

「やらなきゃいけないことがあるのにやる気が起きない、、、」っていう先延ばし問題は誰にでもあると思うんですが、一方で「先延ばしは身体にもメンタルにも良くないんだぞ〜」っていうのが科学の見解であります。

 

頭の片隅で実はやらなきゃいけないことがあることを考え続けてる状態は脳のリソースを使いますし、現実を見れば行動に移せてないというギャップが精神的にも負担になるため、長い目で見れば心疾患やうつ病にも繋がるとされてるんですね。

 

かくいう僕も午前中にアレが終わってたらもっと有意義な時間になったのになんでYouTubeでダラダラ過ごしてしまったんだ、、、みたいなことは多々あります。

 

で、先延ばしってなんで起きるの?については諸説ありまして、

 

  • 自制心の低さ
  • 生まれつきの性格(誠実性とか協調性とか)(P)
  • 行動を起こすことへの不安が大きい(完璧主義の弊害とか)
  • やらなきゃいけないことに圧倒されてやる気をなくす(今日までにこの書類を全部片付けるのか、、、)

 

あたりが先延ばしにつながってるのではないかと考えられてます。(それ以外にも)

 

が、見ても分かるようにいろんな要因が絡んで先延ばしが起きてるんで対策についても対策についても一概に言えないのが難しいところなんですが、そんな中アムステルダム大学の研究では『睡眠の質が低いと先延ばしに繋がるんじゃない?』ってことについて調べてくれれて面白かったです。(P)

 

これは71名の成人を対象に『睡眠の質と仕事の先延ばし』の関係について調べてた研究になるんですが、ざっと手順を見ていくと

 

  1. その日の睡眠の質をチェックする(ピッツバーグ尺度を使用)
  2. その日の仕事についてどのくらい先延ばししてしまった?を5段階で評価する(今日は時間を浪費してしまったように感じたか?みたいな)

 

といった感じです。日々の生活の中から上記の2項目をチェックし続けて、「睡眠の質が仕事の先延ばしにどんな影響を与えてるのか?」を調べてくれてます。

 

ちなみに参加者は金融や建設、教員、マーケティング担当など様々な職についてる人たちを集めていて、1週間の平均労働時間は約42時間。参加者の職に偏りがないのとブラック企業だから睡眠時間が取れないとうい極端な例は排除されてそうなのは、データとしても良いポイントなのではないでしょうか。

 

でもって研究者は「睡眠不足の人ほど先延ばしするんじゃないか?」という仮説を立ててこの実験を行ってるんですが、結果は予想通り、

 

  • 睡眠の質が悪いとやらなきゃいけない仕事を先延ばしする確率が高くなった
  • この影響は自制心が低い人と感じる人ほどより顕著であった

 

とのことで、自制心が低いと感じてる人ほど睡眠不足による先延ばしの悪影響が大きかったんだそう。逆に自制心が強いと感じてる人はその日の睡眠の質が悪いと感じても、先延ばしの悪影響は大きくなかったみたいです。

 

この辺は研究曰く、

睡眠は自己コントロールするためのリソースを補充するのに役立ちます。自己コントロールするためのリソースを増えれば、集中し、持続し、やる気を起こさせるために使えるリソースが増えるため、先延ばしを克服するのに役立つはずです。

とのことで、睡眠の質が良ければ先延ばししたくなる欲求を抑え込みやすいのではないかということですね。これは確かにありそうな話ですね。

 

一方で自制心が高い人が睡眠の悪影響のせいで先延ばしの影響を受けなかったのは謎なんですけど、睡眠の質が先延ばしを緩和してくれるのは間違いなさそうなんで自制心が低いと感じてる人は先延ばしを防ぐために睡眠を気にかけてあげると良いかもしれません。