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何かと心配になりやすい元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

【集中力】特にどんな人の隣で作業をするとパフォーマンスが上がりやすのか?という研究のお話


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こんにちは、なすびです。( ˙꒳˙ )

 

今日は『集中力』についてのお話です。

 

「何か作業をする上でどんな環境に身を置くか?」っていうポイントは行動経済学的にもかなり重要で、まぁ学生の方であれば図書室とか自習室みたいに真面目に勉強してる人が多い環境の方が集中して取り組めたり、社会人の方でオープンスペースな職場に務めてる方だと「あの人の隣だとなんか作業が捗る!」みたいな経験をしたこともあるのではないでしょうか。

 

このへんはいかんせん、人は周囲の環境からかなり影響を受けやすい生き物なので、どんな環境に身を置いて作業するかはその人のパフォーマンスやモチベーションをかなり左右するわけなんですね〜。ケリー先生の「スタンフォード式 人生を変える教室」を読んだことがある方であれば、「ミラーニューロンの働きが影響してて!」みたいな話を来たことがあるかもしれません。

 

でもって今回ですが、その辺にまつわるお話として「特にどんな人の隣で作業をするとパフォーマンスが上がるのか?」について調べた研究があったのでまとめておこうかと思います。今までの研究だとカフェであったり、自習室のように同じ空間を共有するかしないかの話が中心だったんですが、この研究だと隣同士に座ったり、目に見える位置レベルの環境について調べてくれてたのが面白かったです。(P)

 

 

 

これは約70名の男女を対象にした研究になるんですが、参加者にはペアになってもらい以下のグループ分けて認知テストを行ってもらいます。(この文字は何と読みますか?:『』『』みたいなやつ【サイモンテスト】)

 

  1. どちらか1人は普通のテストを受けるが、もう一方は難しいテストを受けるグループ
  2. どちらか1人は普通のテストを受けるが、もう一方は簡単なテストを受けるグループ

 

そして研究者たちは普通のテストを受けてる人たちのスコアは難しいテストもしくは簡単なテストを受けた人の隣に座ることによって変わるのか?をチェックしたんだそう。頭を抱えて悩んでいる人の隣でテストを受けるか、余裕そうにテスト受けている人の隣でテストを受けるかで、普通のテストを受けている人たちの能力は変わるのか?を調べたイメージですね。

 

確かにこの2つのグループに差があれば「人の努力は伝染するんだ!」ということを証明する一つの要素になるんですが、そんな結果を見てみると、

 

  • ペアの人が簡単なテストを受けているケースにくらべて、難しいテストを受けているケースの方がテストでのミスが少なかった
  • 何なら回答を出すまでの速度も若干早かった

 

とのことで、難しいテストを受けている人の隣でテストを受けている方が普通のテストで発揮されたパフォーマンスが高い傾向があったんだそう。しかもこれは相手の姿を見えなくした場合(パーテーションで区切る)でも効果が残ったみたいで、要は頑張ってる人と同じ空間にいるだけでもパーフォーマンスアップの恩恵を受けらそうな感じなんだとか。

 

勉強なんかで言えば、自習室だと静かだから勉強に集中できるだけでなく、他の生徒の努力が伝染してパフォーマンスも上がってる可能性があるわけっすな。「みんなが頑張ってるから、頑張れる」は科学的にも間違ってるわけではないみたいですね〜。

 

 

 

でもって、「何で努力は伝染するのか?」というメカニズム的なところについては、研究者曰く、

人は自分が他人にどのように認識されているかに非常に敏感であり、隣の人が非常に努力していることを認識することで、同じことをしようとする動機付けになるかもしれない

とのこと。他にも「前頭前野の領域が活性化する!」みたいな脳科学的な説明もあったんですけど、心理学的には「あの人が頑張ってるのに自分が頑張らないわけにはいかないな〜」とか「逆に自分がサボってるように思われそうだ、、、」ということを無意識に考えてるので頑張ってしまうのではないだろうかという感じになってました。確かにどっちもありえそうな話ではありますね〜。

 

また面白いことに、

我々の研究では努力のレベルが高かろうが低かろうがインセンティブはなかったが、それにもかかわらず、参加者は隣の人が努力しているときにはより多くの精神的な努力をしていた。今回の研究で観察されたように、このような努力の伝染の微妙な効果は人々が高い努力を避ける傾向がある境界線の少なくとも1つを明らかにしている

ということで、この研究結果は裏を返せば「周囲の人が頑張ってないと、自分も頑張らなくなっちゃうことを裏付けてる!」なんて話にもなってました。

 

この辺ついては過去の研究からも「人は基本的に難しいことは嫌いだし、体力を温存するために頑張ることを避けたい!」と思う傾向があるので、やる気がない人の悪影響も受けやすいのは肝に銘じておきたいところ。何か頑張る必要のあるタスクに取り込むときは『どんな人のそばで作業するか?』は常に意識しておくと良いかもしれませんね。

 

なので基本的には自習室で勉強するみたいに良い環境を選んでもらえれば良いんですが、それに加えて、

 

  • 話したことないけど、学年で優秀な成績を収めてる人の近くで勉強してみる(やたら問題集積んである人の隣とか)
  • プロジェクトで忙しそうにしている人たちが視界に入るところで作業してみる(やたらとしかめ面してる人とか)
  • 逆にやる気なさそうな雰囲気を放ってる人たちの近くは避ける(仕事中の姿勢が悪いとか、やたらスマホいじてるとか)

 

といった感じで使えるのではないでしょうか。

 

もちろん騒音がするみたいな環境は覗きますが、「何となく努力してるように見える人の努力が伝染するかもしれない!」っていう性質を生かして立ち回ると、いつもより作業が捗るのではないかと思う次第です。(`・ω・´)