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不安症元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

若いうちから頭を打つ回数が多いと、将来的にうつ病になりやすいかもという研究のお話

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こんにちは、なすびです。( ˙꒳​˙ )

 

うつ病のようなメンタル不調が発生する原因は多岐に渡りますが、「頭への衝撃も関係あるんじゃない?」みたいな話がありましたのでまとめておこうかと思います。(p)

 

 

 

これは2020年の研究になりまして40歳以上の男女13323人の脳の健康データを分析し、頭部への衝撃が将来的な認知機能やうつ病のリスクにどのような関係があるのか?を調べた観察研究になってます。

 

ちなみにここでいう頭部への衝撃というのは

 

  • 反復的な頭部への衝撃(ボクシングやフットボール選手、虐待、自衛隊)
  • 外傷性脳損傷(交通事故など外部からの強い衝撃による脳へのダメージ)

 

に焦点が当てられてまして、比較的若いうちにこれらを経験して脳がダメージを負うことで、将来的な記憶力や思考、うつ病などにどのような影響を与えるのかを調べたそうです。

 

でもって参加者13323人のうちの約5%である725人が、スポーツなどで頭部への衝撃を経験していたとのことなんですが分析結果を見てみますと、

 

  • 反復的な頭部への衝撃と外傷性脳損傷の両方を経験していた参加者は、経験がない人に比べてうつ症状が大きかった
  • 特にうつ症状への影響が大きかったのは反復的な頭部への衝撃だった

 

とのことでして、どうやら定期的に脳に衝撃を与えるような習慣を持っていた人たちは将来的にうつ症状が大きくなる傾向があったそう。もちろんこの結果は年齢、性別、人種、および教育レベルを調整してあります。

 

ちなみにこの研究では参加者に認知機能を測るテストしてるんですが、これもうつ症状と同じように反復的な頭部への衝撃と外傷性脳損傷の両方を経験していた参加者は、経験がない人に比べて記憶力、学習能力、処理速度といった脳のパフォーマンスが低い傾向にあったみたいなんです。

 

若い頃の脳のダメージは歳を重ねていくと、徐々に現れるのかもしれません、、。

 

この研究について、ボストン大学医学部の神経学の准教授であるマイケル・アロスコ氏いわく

この調査結果は、接触スポーツへの参加や身体的虐待などによる頭部への反復的な打撃が、うつ病の晩年症状と関連している可能性があることを強調しています。この関連性は反復的な頭部への影響の線量または期間に依存する可能性が高いですが、このデータに関してはこの研究では扱うことができなかった。

とのこと。

 

この研究では「どのくらいの頻度で脳に衝撃を与えていたのか?」といったデータは扱わなかったので、「週にラグビーを何回やるとリスクが上がる!」なんてところまでは分からなかったんだそう。

 

また観察研究という特性上、明確な因果関係を調べたわけではない(虐待であれば脳へのダメージより殴られたメンタルへのダメージが将来的なうつ症状に関係してるかもしれない)ので、反復的な脳へのダメージを経験してるからといってうつになりやすくなるわけではないポイントにはご注意が必要です。

 

しかしながら脳へのダメージがよくないということは誰しもが何となくは理解していると思うので、ラグビーやボクシングを若いうちから趣味でやっている人なんかは、その悪影響が将来的な認知機能やメンタル面に影響を及ぼす可能性があるというポイントは抑えておくと良いかもしれません。( ˙꒳˙ )