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不安症セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

「コロナの情報にはうんざりだけど、知っておいたほうが幸福感は高くなる!」という意外な研究の話

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こんにちは、なすびです。(  ˙꒳​˙  )

 

自粛生活には慣れてきてはいるもののニュースを見ても感染症の話ばかりで、何かとストレスと感じている方も多いのではないと思います。

 

個人的には「メディアとかの情報によってストレスを感じるようであれば、あまり見ない方がいいよね!」というスタンスではいるんですけど、新しい研究によれば「やっぱりいろいろ知ってほうが、ストレスを抑えてくれるんじゃない?」みたいな見解になっていたので、一応まとめておこうかと思います。

 

 

 

とりあえず感染症のせいで幸福度が74%も下がってるぞ!

これは中国の知見になりまして、国民約14000人を対象に「感染症の発生が人々の幸福感にどんな影響を与えてるか?」について調べた観察研究になってます。(p)

 

この論文では2つの調査がおこなわれているので、まずは1つ目からざっくりと見ていくと

 

  1. まず参加者には感染症が発生する前のメンタル状態をチェック(ここ最近は笑ってますか、何か悲しいことがありませんでしたかなどなど)
  2. 感染症が発生した後にも同じようにメンタル状態をチェック
  3. 両者を比べるみる

 

という感じで、感染症の前後で幸福感にどんな違いがあるのかを調べたのですが、

全体の幸福度が74%も下がっていた

ということで、幸福度にはかなり悪影響があったんだそう。まあそれはそうですよねということで、特に驚くこともないかと思います。

 

でもって、特に幸福度が下がってた人達の特徴も調べたところ、

 

  • 集団感染した地域の近くに住んでいる
  • 高齢者であること:他の人に比べて苦しむ可能性がある恐怖感
  • 人間関係が脅かされてる人:結婚していて家族に感染させてしまうのでは、恋人と別れてしまいそう

 

という特徴があったんだそう。この3つを満たしているとメンタルへのダメージがかなり大きいということで、これも納得のいくところではないかと思います。

 

しかし知識がそれを防いでくれる!(正しくない知識でも可)

1つ目の調査は特に意外性はなかったものの、二つ目の調査がかなり興味深かったのでメモしておきます。これも国民を対象に「知識が幸福感の減少に歯止めをかけてくれるのか?」について調べたものなんですけど、

 

  1. まず感染症に対する知識をチェックする(自分はどれだけ知識を持ってるとおもいますか?、人との距離は何メートル開ける必要がありますか?など)
  2. 自分がおこなっている感染症対策に自信はあるか

 

といったことを調査しまして、『ウイルスに対する知識が幸福度にどんな影響を与えるのか?』を調べてくれたということですね。

 

でもってこの調査からわかったことがなかなか面白かったんですけど、

 

  • 感染症に対する知識が多いと、幸福感の減少が抑えられる
  • しかし多くの人が間違った知識をもっており、それを実践していた

 

ということで、知識が多い人達の方が精神的な落ち込みといった幸福感の減少が低いかったとのことなんですけど、その知識が正しいかどうかはほとんど関係なかったんだそう。
 

調査ではCDCというアメリカの研究機関の情報と比較して答え合わせをしてるんですけど、どうにも国民の知識と食い違ってるケースが多かったんですね。客観的に見て正しくない知識であったとしても「自分はしっかり対策できてます!」思ってる人は、心理的な幸福度が高い傾向にあったんだそうな。

 

うーん、これは精神的には良い事なような気がしますが、ちょっとまずい感じもありますですよね、、、。

 

ちなみになんでこんなことになるのかと言えば、研究者いわく『コントロール感』が幸福度に影響してるのでは?という話になってます。

 

ちなみにこの『コントロール感』というのは、何かが計画通りに進んでる感覚とか、仕事の裁量権がほぼ自分にあるといった、思うようにことが進む感覚のことを言うんですけど、これが心理的な幸福感にすごく重要だったりするんですね。(p)

 

仕事でも上司にガミガミ指示されるよりは、自分のやり方で仕事をやった方が面白いのはなんとなく想像がつくかと思いますし、ついつい夢中になってしまうゲームなんかにもこの『コントロール感』が使われてたりします。

 

でもって、感染症における『コントロール感』の例で言えば、

 

  • 自分はマスクもしてるし、手洗いうがいもしている。ウイルスに立ち向かうための行動がしっかり出来ているぞ!
  • 免疫を上げるために、食事や睡眠、運動を意識にするようにしています!

 

という感じで、自分で意識してコツコツと行動を続けていると『コントロール感』が得られるということになります。知識が多いということはこのような行動によって、ウイルスに対処出来ているという『コントロール感』が得られやすいので、幸福感も下がりにくかったみたいです。うーん、なるほど。

 

ただこれは正しい知識であればもちろん良いんですけど、一方で「俺は水素水飲んでるから大丈夫!」みたいな根拠のない知識でも、『コントロール感』が得られてしまうのが難点。まあそう考えると「このサプリが感染に効きます!」みたいなフェイクニュースにもメリットはあるかも知れませんな、、、、。いやそれただのプラシーボ効果やん(´・ω・,`)

 

 

 

情報を取る時はシンプルなルールを決めておこう

でもってこの結果についてですが、研究者いわく

実際の知識レベルが低いとしても、自分自身が知識豊富であると認識していれば、感染症の発生中でも感情的な幸福感の低下を防ぐことができます。これは知覚された知識のレベルが高くなると『コントロール感』が強くなり、感情的な幸福感を保護できるためです。言い換えれば、コントロール感を高めるアプローチは、幸福への発生の有害な影響を弱めることができます。

とのこと。

 

人は何でも知ってるつもりになりやすい」というのは心理学的にはよくある話で、自分も陥りやすかったりするんですけど、感染症に関してはそれが『コントロール感』という形でメンタルにいい影響を与えているそう。

 

この辺はとりあえず知識の正誤はいいからなんかしらの知識はもっとけ!何も知らないよりはマシだ!といった感じでしょうか。なんだかこれで良いような悪いような微妙な気持ちになりますね、、、。

 

ちなみに自分はストレスを受けやすいタイプなんで、そんな知識や情報の取り方にはシンプルルールを適用してるんですけど、

 

  • とりあえず何があったのか?という結果だけ見る(今日は感染者何人です、薬の進捗状況など)
  • それに対するメディアやTwitterでの議論は見ない(だから全国民にPCRを!、また国会議員のやつらが!みたいなやつ)

 

なんてことはコンスタントにやっていこうと思います。議論を見ててもストレスを感じるだけなので、個人的にはWHOや厚労省のサイトにアクセスするくらいがちょうどいいです。

 

何にせよやっぱり情報との付き合い方は難しいですな、、、、。(*¯ㅿ¯*;)