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不安症セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

【コロナ】「PCR検査が風邪を検出してる説?」、「PCR検査の懸念点」などといった知見シリーズ【その5】

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こんにちは、なすびです。(  ˙꒳​˙  )

 

今回も新型コロナに関する知見シリーズでございます。

 

PCRは風邪を検出してしまうほど頼りない?

PCR検査って頼りになるの?」なんて話は過去に何回も議論されてますけど、先日虎門ニュースなるもので科学者の方が「PCRは風邪も検出しちゃうよ」なんてことを仰っていたのがとても気になりました。(p)

 

動画のちょうど50分あたりのところで、「PCR研査は風邪のような従来のコロナウイルスも検出して陽性反応になる」という話だったんですけど、「PCRってそんな頼りないものなのか?」とちょっと疑問に思ったり。

 

まあPCR検査については、1ヶ月前くらいにソフトバンクの孫さんが「大量のPCR検査導入するぞ!」と宣言してツイッターが荒れてましたけど、あれも

 

PCR検査を実施するにしても感度が怪しい

病院に新型コロナ感染者と感染者ではない人で溢れかえる

病院で患者を捌けない+病院で集団感染が発生する恐れがある

医療崩壊!!

 

ってなるからやめて!と批判されておりました、、、。

 

確かにPCRは結果を正確に出せない場合もあるので、導入するのかどうかを判断するのは難しいところがありますけど、この科学者の方がおっしゃるように「本当に風邪も検出してしまう頼りないものなのか?」についてはかなり疑問なところ。動画の再生数自体は100万くらい行っていたものの、「間違った情報を取るのもなんか怖いな〜」と思いましたので、個人的に改めてまとめていこうと思います。

 

 

 

PCRは従来の風邪と区別出来ます!!

結論から先に言えば、新型コロナと風邪は区別出来ます!ということで、まあそんなにPCRポンコツなはずがないとは思っていましたが、改めて一安心。ではそんな根拠となるデータを見ていきましょう。

 

まずユーロ監査ジャーナルに掲載された論文によれば、新型コロナが発生して間もない1月末の時点でPCR検査が高い精度で新型コロナウイルスと風邪のような従来のコロナウイルスを判別出来ていたみたい。

 

研究者によれば、

呼吸器疾患患者の297個の臨床サンプルを使ってPCR検査をおこなったところ、偽陽性の結果は得られなかった

とのことでして、RNAの構造が違う部分を上手いこと検出してるので、他のコロナウイルスを間違って検出することもなかったみたいなんですよ。(p)

 

また最近ACPに発表された「新型コロナと様々な検査」の関係についてまとめたレビュー論文によると、

アメリカで活用されてるCDCのPCR検査キッドではSARSCoV-2に対して高い分析感度と特異性を持ち、他のコロナウイルスとの交差反応性が最小限だった

とのことでして、従来のコロナウイルスと区別して結果を検出することが出来ているとのこと。(p)

 

またPCR検査には鼻に綿棒を突っ込むタイプ以外にも、唾液で検査するタイプもあるのでそちらの結果も見てみると、

重度の感染者25人を対象に唾液サンプルでPCRで分析した研究でも、鼻での検査と同じように高い精度で陽性反応を検出できた

とのこと。(1)まあ唾液検査に関してはまだ始まったばっかりで、この論文でも「従来のコロナウイルスと区別して検出した!」という記述は特にないものの、おおむね風邪を間違って検出してるような印象はなさそうな感じです。

 

PCRが風邪を検出してる説」は情報の出所がわからないのでなんとも言えないんですけど、個人としてはそこまで真に受けなくても良さそうかな〜と思う次第です。

 

 

 

ただPCR検査は偽陰性が問題だよね

まあそうはいってもPCR検査に問題点があるのは事実でして、特に心配なのが偽陽性よりも偽陰性の方。この辺はアメリカの有名なメイヨークリニックがCRP検査に関するレポートを出してくれてるんですけど、

 

  • PCR検査は早い段階で陽性を検出するのに適してるのは間違いない
  • が、一方で偽陰性を検出する可能性があるので、油断出来ない

 

とのことで、「あなたは感染してます!」ということを調べることに関しては精度が高いんですけど、「あなたは感染してないので大丈夫です」ということに関しては精度を低く見積もる必要があるよねということみたい。(2)

 

陰性の反応が出たときは「その時の検査ではウイルスを見つけられなかった!」ってだけなんで、繰り返しやっていければいつか陽性が発覚することがあったりするので油断が出来ないわけですな。

 

なので、日本国内でも退院前に2回のPCR検査を出来るだけ行うようにしてはいるものの、それで検出を逃してしまう恐れもあるので専門家によっては意味ないという人もいらっしゃいます。

 

ちなみに「なんで偽陰性がやばいか?」って言われれば、再び感染が拡大する恐れがあるからなんですけど、新型コロナに関しては治療が終わって後も体内にウイルスが潜伏しているケースがありまして、

 

  • 16人を対象にした研究では軽度の感染者では、治療が終わった後も8日間体内にウイルスが残っていた(p)
  • 中度から軽度の感染者56人を対象にした実験でも、ウイルスが体内に排出されるのに最大で6週間かかり、高齢者や既存の疾患をもった人ほどウイルスが体内に残る傾向にあった(p)

 

とのこと。患者のサンプル数が少ないのでどこまで全体の感染者に当てはめることができるかについては謎ですが、ウイルスの潜伏期間と偽陰性の判定のタイミング次第ではまた感染が広まる恐れもあるので、常に油断ができない感じなんですな、、、。

 

さて、メイヨークリニックのレポートの話に戻りますが、

 

  • とりあえずPCR検査は使い方によっては非常に頼りになる
  • しかしPCRで自分に陰性が出た場合でも、濃厚接触者(家族など)に陽性が確認されたら自分を疑ったほうがよい
  • 軽症者が退院して陰性の結果が出たとしても、しばらくは自粛したほうが良い

 

ということは意識したほうがよさそうです。

 

まあPCRの良し悪しは議論が続きそうですけど、僕らにできるのはいつもの自粛生活と予防しかないっていうのが、またなんか悲しいですね、、、。

 

想像するだけで自粛生活に気が滅入りそうですが、そんな気持ちをゴールデンボンバーの「女々しくて」の替え歌乗せた動画で久しぶりに爆笑したんで、自粛生活をポジティブに捉えたい方は良かったら見てみてください。

 


【代弁します】"自粛して" / ゴールデンボンバー「女々しくて」替え歌

 

 

 

 

その他参考文献

(1)https://www.journalofinfection.com/article/S0163-4453(20)30213-9/pdf

(2)https://www.mayoclinicproceedings.org/article/S0025-6196(20)30365-7/pdf