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不安症セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

専門家の意見は40人の素人にあっさり負けちゃうから、情報源には気をつけよう!みたいなお話

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こんにちは、なすびです。

 

コロナウイルスの影響で何かとフェイクニュースのような信頼度の低い情報が世の中を混乱させているな〜と思う今日この頃です。(´・ω・`)

 

そんな中、先日シンガポールの首相様がYouTubeでこんなメッセージを上げてまして、(要点のみ)

 

恐怖と不安は、人間の自然な反応です。 

 

私たちは誰でも、新しい未知の病気から、自分自身や家族を守りたいと思っています。

 

 しかし、恐怖は、ウイルス自体よりも大きな害を及ぼす可能性があります

とのこと。(p)

 

マスクやトイレットペーパーの買い占めも、不安に伴った行動が謝った情報を生み、それが悪循環のよう広がり続けて行った結果ということみたいなんですね。

 

さて、現代はTwitterのようなSNSで誰もが自分が持っている情報を発信できるようになりましたが、間違った情報を取りやすくなっているのもまた事実。

 

コロナウイルスに関しては個人的に免疫系の対策はまとめたものの、合わせて心理的な対策も必要だと感じましので、今回まとめていこうかと。

 

とある研究では「専門家の意見が少数素人の意見に負ける」なんて話が、個人的には良い教訓になると思いましたので、詳しく見ていきたいと思います。(p)

 

1人の専門家の意見はたった40人の素人に負ける

これは146人のオランダ人を対象にした2017年の研究。参加者の約60%とが大学を出ていてある知識がある人達を集めまして、「1人の専門家に対抗するには、素人の意見が何人必要なの?」といったことについて、ベイズ定理という確率方程式を使って調べてみたんだそう。

 

研究のざっくりとした手順としては、まず参加者には街をより良くするための政策立案について議論をしているシナリオを読んでもらいます。例えば、「駅近くにショッピングモールを作るべきか?」とか、「放置自転車は処分するべきか否か?」みたいな感じですね。

 

でもってそんなシナリオの中には以下のように、専門家の意見と素人の意見が出てきて議論を交わします。

 

  • 専門家の意見:正答率75%〜99.9%:「この政策は集客率のアップに役立ちます」みたいな感じ。
  • 対して素人の意見:正答率:50%〜60%:「私は現場で働いてますが、この政策でとても集客率が上がるとは思えません」みたいな感じ。

 

それぞれの意見の正答率は5段階で分けられているのですが、参加者は専門家の意見の正答率変化した場合、素人の意見数がどのくらい変化するか?を考えてもらったんですね。

 

でもって結果を見ていきますと、

 

  • 正答率が90%の専門家に対抗するには、あまり知識のない素人(51%)が50人くらい必要
  • しかし専門家の正当率が75%になると、少し知識がある(55%)素人であれば10人くらいの意見に負ける
  • たとえ専門家の正答率が99.9%でも、博識な素人(60%)が40人いれば負けちゃう

 

とのこと。

 

結果を図にするとこんな感じです。

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※同論文からの引用。横軸が「専門家と素人の意見の正答率」、縦軸が「1人の専門家の意見に対抗するために素人は何人必要か?」

 

基本的に専門家の正答率が高ければ、対抗するのに素人の意見がたくさん必要にはなりますし、専門家の精度が低ければ少数の素人に負けてしまうわけですね。これは何となくイメージができますね。

 

ただこれはあくまでも確率に基づいた結論なので、現実ではそのまま当てはまるわけではないということに注意が必要です。実際に専門家や素人の正答率を〇〇%で表すことはほぼ不可能ですからね〜。

 

まあ個人的には確率であったとしても、Twitterとかでは上記のようなグラフ通りのことが起こりやすいのかなと思います。「専門家の意見が無責任だ!」といった発言で、ボコボコにされているケースも良く見かけますからね〜。やっぱりいくら専門家が正しいことを言おうが、大人数には勝てないということなんですかね、、、。(´・-・` )

 

人は情報の信頼度って、どう判断してるの?

では先にお話した情報の正答率みたいなところについてお話をしていこうと思います。

 

そもそも「この情報は信頼出来る!」というのを何を基準に判断しているの?という話なのですが、心理学的なポイントが以下の5つです。

 

  1. 証拠が多いこと
  2. 周囲との意見が一致していること
  3. 内容に一貫性があること
  4. 触れている頻度の数
  5. 発言者の印象

 

このうちの4と5に関しては特に曖昧なものとされてまして、これは例えば、飛行機事故のニュースを見たら自分が乗る飛行が落ちそうな気がしたり、話している人の見た目がカッコいいだけ信頼しちゃうみたいな感じです。

 

ハロー効果と言われる物に近いのですが、「それ情報の信頼度と関係なくない?」みたいなところで、情報の信頼度を決めてたりするんですね。(p)

 

でもって更にやっかいなのが3つ目の「内容の一貫性」です。これは例えウソを繋げても一貫性があれば信じちゃうみたいな感じになりまして、例えば

 

  • 地中に埋められた化学物質が、雨が降るたびに漏れ出ていて、これが体内に入ると大変なことになるかもしれません。(ラブ・キャナル事件)

 

ちょっと分からないから不安になるのはもちろんのこと、雨で化学物質が漏れでるのは何となくイメージが出来なくもないので、信じやすかったりするわけです。

 

このような一貫性のある説明は少し知識があれば誰にでも出来きてしまうのが怖いところでして、これをコロナの話に当てはめますと、

 

  • トイレットペーパーの原材料はマスクと同じ!このままだとトイレットペーパー無くなるぞ!
  • このまま広がると工場が止まって食品の流通が止まって食べ物が無くなるぞ、今のうちに冷食買いまくれ!
  • テーマパークもほとんど休みだし、旅行便もほとんどキャンセル、このままだと経済泊まるぞ!

 

なんてことがTwitterに書き込まれていたり。

 

これらはパッと見た感じ、一貫性があるのでイメージがしやすいのはもちろんのこと、これが拡散されて周囲の人が同じことを言っていると、素人のとんでも理論が正しく思えるわけですな。

 

実際に食品はあるにも関わらず、まさに「多勢に無勢」という感じ。先の話に戻るとこういう状況になると、専門家がいくら正しい意見で反論を言おうが、素人の意見に負けてやすくなってしまうとのことなんですね。まぁこれは日常でもよくある話かもしれませんが、、、。

 

ここから個人的な教訓としては、

 

  • 情報を取る専門家を3人くらい決めておいて、素人が発信する情報は無視する(数で負けるから)
  • 周りの人から情報を貰うにしても、「それどこの情報?」と情報源をしっかりとチェック
  • 情報源がわからなければ、自分が情報を取る専門家が同じことを言ってないかチェック

 

なんていう風にしたほうが変に不安にならなくていいのかな〜と思う次第であります。やっぱり大元の情報が1番正答率が高いと思うので、それっぽくても情報源が謎であれば無視するのがいいかと。

 

なのでTwitterとかは色んな憶測が飛び交っているので、個人的には「あんまり良くないな〜」と思う次第です。地味に一貫性がある説明もあるので、変に不安になっちゃいますからね。

 

「不安を煽られているたけだな〜」と思いつつも、食料が無くならないかは心配にはなっているので、こんな記事を書きながらも不安に流されているのがなんか悔しいですな。( ・ㅂ・)

 

ホント、早く収まるといいですね、、、(泣)