Vitality Asset

不安症セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

こんなマルチビタミンのデメリットはご存知ですか?

こんにちは、なすびです。

 

そんなわけで、「改めて知っておきたい、サプリメントの選び方」のマルチビタミン編でーす。

 

テーマ

マルチビタミンとは一回距離を置いてみよう!

 

 

 

 

マルチビタミンは定番のサプリメントですが、効果は、、。

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前回オススメできない7つのサプリメントについてサラッとご紹介しました。そんな7つの中にマルチビタミンが入っているのですが、今回は「何でマルチビタミンがオススメできないのか?」について色々書いていこうかと。

 

個人的にマルチビタミンは『サプリメントの王様』みたいなイメージを持っておりまして、実際にお世話になっている方も多いかと思います。一錠でさまざまなビタミンやミネラルを摂取することが出来るので手軽ですし、お得感もありますからね。

 

しかしながらその手軽さとは裏腹に、近年の科学的な見解からすると、「マルチビタミンって意味ないどころか、害があるのではないか?」みたいな風潮が広まってきているので、今回もいつも通りデータを見ていく感じです。(`・ω・´)

 

 

マルチビタミンは意味ない?

まず有名な研究で言えば、2006年に発表されたジョンズ・ホンプキス大学が発表した系統レビュー。(p)

 

これは過去に行われたマルチビタミンに関する研究を20件をまとめた論文になってまして、9件がランダム比較化試験(RCT)、残り11件が観察研究が含まれているとのこと。マルチビタミン研究の中でも、信頼度としてはなかなかいい感じのものになってります。2006年の時点で、『マルチビタミンって結局どうなのか?』ということに結論を出してくれたわけですな。

 

先に結論を言ってしまうと

マルチビタミンといった抗酸化物質がガンの予防に効果があるのかはよくわからない

とのこと。

 

この辺は男女で違う結果が出ていまして、

 

  • 女性:がん予防に抗酸化サプリメントを使用するメリットはない (RR 1.04 [95%CI、0.85–1.29])
  • 男性:がんリスクの低下する(RR 0.69 [95%CI、0.53–0.91])

 

という傾向にあったそう。女性の場合下手すりゃガンになるリスクが上がってしまうわけですな。また男性の場合リスクが下がっているものの、全体的に見れば発がん率に大きな差はないとのことなんですね。この結果だけ見ると、手を出すか迷いますな。

 

もうちょっと最近のもので言えば、トロント大学が2018年発表したメタ分析。 ビタミンやミネラルのサプリメントに関する178件のRCTをまとめたものになりまして、データの信頼度としてもかなりよろしいかと。(p)

 

この研究では「ビタミンとミネラルのサプリメントが、心筋梗塞の予防に使えるのか?」を調べております。まあざっくり言えば、寿命が延びるかどうか調べてくれたわけっすな。

 

ざっくりと結果はどんなものだったかと言いますと、特に以下のサプリメント4つは『意味がない』かもしれないとのこと。

 

 

カルシウムなんか特に納得ですね。

 

この結果について、研究者よれば、

人気のあるサプリメントマルチビタミンビタミンD 、カルシウム、ビタミンC)のデータは心疾患、脳梗塞、または脳卒中の予防に一貫した利点を示しておらず、死亡率の低下にも利点がありません。

とのこと。

 

とにかく上記のサプリメントに関しては、心疾患系の発症率や死亡率にはなんら影響を与えてないということですね。うーん、意味がない可能性が高いのか(°_°)

 

ただこの研究は健康な人を対象とした研究をまとめているものなので、病気の人だったり、過度に栄養不足な人にはメリットがあることがありますので、ご注意くだされ。ただある程度健康を意識している人が栄養不足なのは考えにくいので、プラスαでマルチビタミンを飲む意味は特になさそうであります。

 

 

さらにガンになるかも

マルチビタミンに意味がないだけならまだしも、それなりのリスクも指摘されておりますので見ていこうかと。

 

 

  • 2005年の研究:475,726人の男性を大規模な観察研究では、2日に1回レベルでマルチビタミンを定期的に摂取する人は、「前立腺がんリスクが7%高い!」とのこと。(p)

 

2005年の研究はサンプル数が10万超えてますし、調査期間も18年間とかなり長めに行なっているので、観察研究の中ではデータとしてもいい感じかと。ただ観察研究なので「こんな可能性があるのかもね〜」くらいに捉えてもらえればいいんですけど、それでもマルチビタミンのリスクを指摘されているのは、結構怖いことですね。

 

 

 

何なら目にも良くないぞ!

発ガン性が疑われていることに加えて、「サプリって目にも良くないんじゃない?」という見解を出したのが、コクラン共同研究計画でございます。コクランっていうのはいろんなデータをメタ分析しまくっている素晴らしいプロジェクトになりまして、何かと質の高い情報を教えてくれるわけですな。

 

そんなコクランが2017年に「ビタミンやミネラルのサプリメントは、加齢黄斑変性の予防になるのか?」ということについて調査を行なっております。ざっくり言っちゃえば「マルチビタミン系って目にプラスなの?」みたいなことを調べてくれたわけですね。この研究も質の高い5件のRCTをまとめたメタ分析になっておりまして、55,614人データに加え、調査期間も4〜10年と長いものをチョイスした信頼度の高いデータになっております。(p)

 

そんな調査結果はどうだったのかと言いますと、

マルチビタミン加齢黄斑変性リスクが21%上がる!(RR 1.21  95%CI 1.02~1.43)

とのこと。

 

ちなみに加齢黄斑変性っていうのは加齢によって視野がゆがんだり、暗く見えたりする病気のことなのですが、マルチビタミンで目が悪くなるリスクが上がっちゃうということですね。

 

またこの研究だとマルチビタミン意外にも

 

 

を定期的に摂取しても、加齢黄斑変性の発症率に特に差はなかったとのこと。抗酸化サプリメント系はなんとも惨敗な感じですね。ビタミン系は目に良さそうなイメージがありますが、サプリメントにしちゃうとダメなのかもしれませんね。

 

 

まとめ

そんなわけでマルチビタミンについて色々書いてきました。ざっくりまとめますと、

 

  • マルチビタミンに効果があるのか謎
  • なんならがんの原因になって、寿命が縮むかも
  • 目にも良くないぞ

 

みたいな感じであります。

 

マルチビタミンは飲んでも意味がない可能性が高く、なんならカラダにとって悪影響かもしれないわけですな。データを見る限りでは、個人的にも「あまり飲む価値のないサプリメントなのかな〜」と思いますので、ちょっと距離を置こうかと思います。

 

ただこれらの研究は健康的な人を対象に行われているパターンが多いので、あくまでも普段から健康に気を使っている人が追加でマルチビタミンを摂取する必要はないという点は頭の片隅に置いていただけるといいのかと。病気などが理由で栄養が足りていない人の場合、マルチビタミンにメリットがある場合もありますので。

 

そうは言っても、先進国に住んでいる限りはそこまで栄養が足りない状態に陥ることもないと思うので、個人的にはマルチビタミンは非推奨なスタンスですが、、、。飲むしても高いものを買いすぎない程度にお付き合い頂ければと思います。