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不安症セラピストがメンタルヘルスについて考える

「これはメンタルに良いんだ!」と思うだけでメンタルが改善する、プラシーボ効果とは?

こんにちは、なすびです。

 

今日は「思い込みの力」である、プラシーボ効果について書いていきます。

 

テーマ

「これはメンタル良いんだ!」と思い込むだけでも、メンタルは改善する。そんなプラシーボ効果をうまく使っていこう!

 

 

 

「効果があるんだ!」と思うだけで症状が良くなる、プラシーボ効果とは?

プラシーボ効果」、もしくは「プラセボ」なんて言葉を耳にしたことはありますでしょうか?これは一言で言うなら「思い込みの力」みたいな感じになりまして、「この薬を飲めば風邪が治る」と信じるだけで、薬の効果が上がるみたいな現象のことです。まったく効果のない薬を飲んだとしても、本当に症状が良くなったりするので、思い込みの力って結構侮れない感じなんですよね。

 

そんなプラシーボ効果ですが、「うまく使えばストレス解消法の効果がアップするんじゃないか

?」と考えてます。実際にイランの研究なんかでは「効果のないニセ薬でメンタルが改善した!」という研究があるので、まずはいつも通りその辺の内容から紹介していこうかと。(p)

 

この研究では、「マグネシウムが気分にどんな影響を与えるのか?」ということについて調べていまして、参加者60名を二つのグループに分けております。デザインとしてはランダム比較化試験で、さらに二重盲検化されているところがいい感じですね。

 

そんな2つのグループとは以下の通り。

 

 

ニセモノのマグネシウムブドウ糖の錠剤なってます。

 

 

んでもって8週間、毎日摂取してもらったところ、

マグネシウムを摂取したグループは気分が改善した!(うつ症状が15.65±8.9↓)

 

一方でニセモノのマグネシウムでも気分が改善してた!(うつ症状が10.40±7.9↓)

とのこと。「マグネシウムすごいけど、ニセモノもすごい!」という感じになっているわけですね。こんな感じで例えニセモノを飲まされたとしても、「この薬で症状よくなるかも」という期待感で症状が改善する場合が結構あるみたい。それだけ「思い込みの力」が体に与える影響は大きいわけですな(`・ω・´)

 

 

プラシーボ効果を上手く使うと、効果が上がる

そんなプラシーボ効果の良いところは、さらに効果を高めてくれる働きがあるところかと。先の例で言えば、「この薬で症状がよくなるかもしれない!」という期待感とか、「薬飲んだから大丈夫」みたいな安心感が、体にいい影響を与えてくれるわけですね。

 

このようなプラシーボ効果がストレス解消法の効果を高めてくれる可能性も大いにありまして、例えば運動がメンタルに良い影響を与えることは有名な話ですが、「運動はメンタルに良いんだ!」と思うだけでも、より運動の効果が得られやすいかと。

 

そんなプラシーボ効果を上手く働かせるためには、「運動すると〇〇細胞が活性化して、それがメンタルにとって重要なんだ!」みたいに、根拠となる情報を集めることが重要なんだそうな。ダニエル・カーネマンさんでいうところの確証バイアスって考え方ですね。

 

僕の場合だと

 

  • 運動でメンタルを改善する!というデータはとても多い!
  • しかもメタ分析なので、信頼度が高い!
  • 運動すると脳の中で精神が安定する成分が増える!

 

みたいな情報を集めているので、「科学的に根拠があるだ!」みたいなところがプラシーボ効果を生み出している感じですね。他にも「信頼できるお医者様が言ってたから」とか「お母さんに言われたから」みたいに、自分がプラシーボ効果を生み出せそうなものであればなんでもOKなので、その治療法が信用できる理由とか、情報とかを出来るだけ集めてみてください。

 

またこの時は上手くプラシーボ効果を働かせるために、批判的な情報を集めるのは避けてもらえるといいでしょう。「え、〇〇って良くないの?」っていう情報に当たると、精神的に迷いが生まれてプラシーボ効果が得られにくくなってしまいますからね。より正しい健康情報を吟味する上では批判的な情報に当たることが大切ですけど、プラシーボを上手く働かせたい場合はデメリットは調べない方が良さそうです。

 

 

プラシーボ効果で損をする場合

先ほどはプラシーボ効果の良い使い方について書いていきましたが、マイナスに働く場合あるので抑えておきたいところかと。マイナス働く場合というのは、「本当は効果がないものを効果ある!」と思い込んでしまっている場合ですね。「いや私は本当に効果を感じてます!」と言い切られたら何も言えませんが、プラシーボ効果しかない健康法だと、それを信じられなくなってしまった時に一気に効果がなくなっちゃうのが恐ろしいところなんですな。そうなると今までかけてきた、お金がちょっともったないないかな〜と思ったりします。

 

これはマッサージとか鍼治療なんかに起きやすい現象になりまして、「最初は効果があったけど、8回目あたりから効果を感じなくなってきたかも」なんて経験は皆さんの中にもあるかもしれません。実際に262人を対象とした研究でも、鍼治療は「プラシーボ効果の影響がデカイ!」みたいな結論が出てたりするので、その辺について詳しく見ていこうかと。(p)

 

デザインは安定のランダム比較化試験になっておりまして、参加者を以下の3つのグループに分けていおります。

 

  • 親身に接してくれる背術者のニセ鍼治療をうける
  • 特に喋らない背術者のニセ鍼治療を受ける
  • 特に何もしない

 

んでもって、参加者の心理的な状態が治療の効果をどれだけ左右するのかを調べてくれております。

 

ここで特に何もしないグループを入れたのは、時間の経過で症状が改善することもあるので、比較対象として入れております。「上の例で言えば、親身な背術で症状で10回復、喋らない背術で5回復、特に何もしないで4回復してたら、背術の効果は差し引き1だ!」みたいな感じで、判断することができるわけですね。

 

んでもって結果はどうだったのかと言いますと、

親身な背術者はそうでない背術者と比べると、痛みが2倍以上改善していた!さらにQOLも約2倍改善していた!

とのことなんですね。

 

同じ背術を受けていても、背術する人の印象で受ける人のマインドが変わり、そのマインド次第で治療の効果に大きな差が出るということですね。

 

また驚いたのが、喋らない治療と何もしないグループを比較した時に、症状の改善度合にあまり差がないことと、偽の治療をしてるのに症状が改善している点ですかね、、、。この研究だけで鍼治療に効果がないとは言えないものの、プラシーボ効果の要素が強いものに手を出すのはちょっとお金がもったいないかもです。「ゴットハンド」とか呼ばれる人も、もしかしたら「ゴットハンドの人だから!」みたいに思い込んでるから、症状が改善するのかもしれませんね、、、。(・・;)

 

 

まとめ

以上プラシーボ効果のお話になりました。長くなったのでざっくりまとめると

 

 

みたいなことを抑えてもらえるといいかと。

 

運動みたいなものであればプラシーボ効果でさらにブーストをかけられますし、逆に鍼治療みたいなものであれば思い込み次第で、効果が得られにくくなくなってしまうということですね。

 

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ちょっと図が汚くて申し訳ないですが、要はプラシーボ効果除いて効果のある健康法に対して、プラシーボ効果を働かせれば、より効果が得られやすいわけです。(図の赤字の方)

 

逆に全体の効果に対してプラシーボ効果が大きいと、自分の精神状態によっては効果が激減してしまうので、あんまり手を出さない方が良さげであります。(図の青字の方)サプリメントとか漢方系もプラシーボ効果が強く働くので、変に高いものを買うのはオススメ出来ないですね(・・;)

 

どんな健康法にプラシーボ効果が強く働くのかを見極めるのはとても難しいのですが、「プラシーボ効果ってすごいんだな」ってことを頭の隅に抑えてもらえると、変な健康法に惑わされることも少なくなるのかなと思います。

 

後はストレス解消法の効果を上げるのにプラシーボ効果は使えますので、是非とも「これはメンタルに効果があるんだ!」と思い込んでいただければと思います(`・ω・´)