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不安症セラピストがメンタルヘルスについて考える

お酒はまったく百薬の長ではなかった

こんにちは、なすびです。

 

今日はお酒について書いていこうと思います!

 

テーマ

「酒は百薬の長」どころか寿命を縮める

 

  • 「酒は百薬の長」ではなかった?
  • しかし今までの研究は間違っていた!!
  • お酒のデメリットはメリットを上回る
  • 身体へのダメージが少なそうなお酒
  • まとめ

 

「酒は百薬の長」ではなかった?

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「酒は百薬の長」という言葉は皆さん聞いたことがあるのではないでしょうか?程々のお酒は体にいいという意味の言葉でして、お医者様や専門家も程々の飲酒を推奨している場合も多いかと思います。

 

なんで程よい飲酒が体に良いのかと言いますと、

 

  • アルコールで脳の動きが活発になる(気分が高揚する)
  • ウイスキーやワインの香りにリラックス効果がある
  • コミュニケーションが円滑に進む

 

などが考えられておりまして、全体的に「人生を楽しく生きる要素がお酒には詰まっている!」みたいな主張が多めではあります。(アサヒビールのサイトから引用したので) 

 

 

実際に1993年に米国保健科学協議会が適量の酒を飲む人は、飲みすぎる人や、まったく飲まない人に比べて死亡率が低いという研究結果を発表しております。(文献見つかりませんでした、、。)俗に言うJカーブ効果ってやつで、割と昔に程よいお酒で長生きするっていう結論が出てたんだそうな。

 

他にも糖尿病リスクや心疾患リスクが下がるかもなんて言われております。(参考文献は後ほど)

 

過去の研究によれば、程々のお酒はそれなりにメリットがあるわけですね。

 

 

しかし今までの研究は間違っていた!!

しかしながらお酒を擁護する内容はここまで。近年では「お酒は健康上メリットはないよ!」みたいなデータが積み重なってきておりまして、なんとも百薬の長というワードが怪しくなってきております。

 

なんでこんなことになったのかといいますと、そもそも「程よいお酒が身体にいい」みたいな結果を出している研究は統計的なミスがあるのでは?という話になっております。

 

この統計的なミスについて指摘しているのはオーストラリアのターニャ・クリスティー博士で、博士の研究によれば、これまでの研究でお酒の健康上のメリットは示されてはいるものの、その実験のデザインがイマイチとのこと。

 

 

どういうことかと言いますと、程よいお酒にメリットが確認された研究は

 

  • お医者様から病気のためお酒を控えるように言われている
  • 元から身体が弱くてお酒が飲めない

 

ような人も研究対象になっている。

 

 

つまり

 

お酒を飲めない、糖尿病の人 → 65歳で死亡

そこそこお酒を飲む、健康な人 → 75歳で死亡

 

「じゃあお酒を飲めば長生きだ!!」みたいな感じになっていたわけですな。

 

これお酒を飲まないからじゃなくて、病気のせいで早く亡くなったんじゃない?みたいな話になりまして、このやり方だと「お酒を飲む人の方が長生き!」という結論が出て当然なわけです。

 

今までの観察研究ではこのような調整がしっかりできていなかったわけでして、これだとお酒を程よく飲むと長生きだとは言いにくい感じになってしまいます。この辺は観察研究の難しいところですな。

  

んでもって、ターニャ博士はこの点を考慮して、アルコールが身体にいいのかということを改めて調べてくれております。これは過去に行われた87件のデータをまとめたメタ分析になってまして、約400万人のデータを扱ったなかなかの大作になっております。(p)

 

んでもって結果はどうだったのかというと

未調整であれば、ほどほどの飲酒で死亡リスクが下がる。(RR = 0.84、95%CI [0.79、0.89])

※ほどほどの飲酒はビール350ml×1缶

 

しかし調整すると死亡リスクに影響がなくなってしまった。(RR = 0.97、95%CI [0.88、1.07])

とのこと。

 

今まで通り解析をすると死亡リスクは下がるんだけど、調整してみると死亡率に大差がなくなってしまったわけなんですね。むしろ死亡リスクが上がる可能性があって怖いところです、、、。

 

 

お酒のデメリットはメリットを上回る

また2018年に発表されたランセット論文でも同じような研究をやっておりまして、こちらも1990年から2016年までの195の国と地域を調査した超大作になっております。(p)

 

 

ランセット論文によれば、

お酒は少なければ少ないほど、病気などにかかり死亡するリスクは下がっていきます。

 

また「1日2杯の酒」で心疾患と糖尿病リスクの低下も見られたが、その他の健康リスクをカバーできるほどの影響力はありません。

とのことでして、ターニャ博士の研究と似たような結果が出ております。

 

つまりお酒を飲むメリットは確認されてはいるものの、メリットよりもデメリットが上回るからやめとけってことですな。そこまでお酒に大したメリットがないとの見解で、全体的な死亡リスクで判断すれば、お酒は飲まない方が長生きする可能性は高めってことです。

 

とりあえずこれらの研究で「お酒は体に悪いんだ!」とは言えないものの、お酒が健康にいいと思って飲むのはやめた方が良さそうであります。

 

程々ですら良くないんですね〜。割と友人とお酒飲むのでちょっと控えましょうかね、、、。

 

身体へのダメージが少なそうなお酒

そんなこと言われてもお酒が飲みたくなったり、飲まないといけない場面があるのが現代社会。そうなった場合はとりあえず赤ワインやウイスキー(ハイボール)などがおススメでございます。

 

特に赤ワインはポリフェノールなどの抗酸化作用が豊富に含まれるお酒になるので、他のアルコール類と比べればメリットが得られやすいお酒なんですな。(p.p)

 

逆にサワー系やチューハイは加工レベルが高いので、避けていたいただくのが無難化と思います。

 

 

まとめ

 

「お酒は悪だ!」みたいなスタンスで色々書いてきましたが、時にはみんなでワイワイとお酒を楽しむのも、メンタルヘルスには必須かと思っております。

 

僕は一人でお酒は飲まないスタンスですが、たまには友人とお酒は楽しむスタンスでいたいと思います。皆さんも飲みすぎには注意してくださいね~。

 

  • 程々のお酒に健康上メリットはない
  • 飲まない方が全体的な死亡リスクは低いよ
  • 飲むなら体へのダメージが少ない赤ワインをどうぞ