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不安症セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

カテキン緑茶で痩せることは期待しない方がいいかも

こんにちは、なすびです!

 

最近は「肥満はメンタル不調の原因になるかもしれないよ」ということで、ダイエットに関する記事も書いています。

 

肥満を改善するための方法は色々あると思いますが、近年は特にダイエット飲料が増えてきた印象。トクホマークがついた飲料をコンビニで見かけることも増えてきました。

 

そんな中でもひときわ目立つのが、ダイエット系の緑茶。「脂肪が燃える!」などいろんなアピールが書いてありますが、本当に痩せる効果が有るのかどうかは少し疑問でございます。

 

そんなわけで今日は「緑茶に含まれているカテキンに痩せる効果はあるのか」について調べてみました。

 

 

テーマ

緑茶カテキンのメリットは減量以外にありそうです、、、。

 

  • 緑茶カテキンの減量効果が怪しい!というメタ分析
  • 花王の研究員がデータを盛っている説
  • 痩せる効果を得るにしても、普通のお茶で十分!

 

 

 

緑茶カテキンの減量効果が怪しい!というメタ分析

 

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早速ですが、緑茶カテキンに関するデータを見ていきましょう。

 

これは2012年にコクランから発表されたメタ分析になりまして、緑茶カテキンに痩せる効果はあるのか?調べたものになります。データの信頼度はかなり高めになっております。(1)

 

集められたデータの基準としては

 

  • 肥満の成人を対象にしている(BMI25〜30)
  • 緑茶カテキンを投与したRCT
  • 少なくとも12週間の調査期間ある

 

とのこと。データの質が良さそうで、胸が踊りますな(笑)

 

 

先に研究の結論を言ってしまうと

緑茶を摂取した成人の体重減少は非常に小さく、統計的に有意ではない。

とのこと。

 

 

つまり緑茶カテキンで体重は減りません!ってことみたい。

 

このメタ分析では14件の論文データが使われており、集めたデータは更に2つのグループに分けられています。

 

  • 海外で行なわれた研究グループ
  • 国内で行なわれた研究グループ

 

なぜ国内外で分けられたのかと言うと、国内と海外で実験の結果がかなり異なっていたから。

 

海外で行なわれた6件の研究では

緑茶カテキンは体重の変化に影響を与えない。そして6件のデータが示した減量値は似たような値だった。(MD 0.04kg)

とのこと。

 

海外の研究では緑茶カテキンで痩せている人が非常に少ない上に、6件とも似たような結果が出たみたい。

 

 

しかし日本で行なわれた8件の研究では、

体重の減少が確認されている研究は多いが、研究によって結果にかなりばらつきがある(0.2kg〜3.5kg)

とのこと。

 

とにかく安定した効果が出ていないわけなんですね。

 

なぜ研究によって結果が違うのかと言いますと、

 

1.アジア人には効果が出やすい

アジア人を対象にした実験なので、アジア人はカテキン緑茶の効果が出やすいのかもしれない。

 

2.効果に個人差がある

ここで言えば緑茶カテキンですごく痩せる体質の被験者が、A国の研究では偶然集まったとか。

 

3.研究のやり方に問題がある

研究のデザインが悪かったり、研究者にバイアスが掛かっているとデータの質が下がってしまうんですね。バイアスは偏った思考と言う意味になりまして、ここで言えば研究結果に不正行為を行っているみたいな感じ。

 

これが一番有力とされておりまして、今回の例で言えば「3.5kg痩せている研究は結果を盛っているのではないか?」ということですね。

 

 

コクランのメタ分析では、日本の研究結果は海外の研究結果と比べると、結果にばらつきが大きかったため、やり方に問題があると判断されました。

 

よって緑茶カテキンによる減量効果は、結果のばらつきが少ない海外のデータが参考にされ、痩せないという判断が下されたみたい。

 

 このメタ分析から学べることは、たとえ研究で食品の効力が証明されていても、一つの研究結果から判断するのは危険だということですよね。うーん、気をつけなきゃ。

 

 

花王の研究員がデータを盛っている説

ここでは先に説明した、研究のやり方に問題がある(バイアスがある)場合ついて深彫りしていきたいと思います。

 

先に紹介した研究のやり方に問題のある例として、研究員が結果を盛るかもしれない!とご紹介しました

 

研究員が結果を盛るパターンとして、王道なのがスポンサーシップバイアスでしょう。

 

これは例えば、飲料メーカーなどが研究費を出している場合、「研究費出すから、うちの商品が売れるような有利な研究結果を出してね」みたいなやり取りのこと。

 

こうなると大したことない研究結果を大げさに書いてみたり、そもそもデータの計測が間違ってしまったりするんですね。

 

もし緑茶カテキンに関していい研究結果が出れば、緑茶を売っている会社は儲かりますから、研究者の方も色々大変なのでしょう、、、。

 

そんなスポンサーシップバイアスがかかっているかもしれない例として、花王の研究者が行なった緑茶カテキンの研究があります。(2)

 

この研究は124名の男女を対象にした実験で、体脂肪が約31〜35%の人を集めております。

 

研究のデザインは実はすごく良くて、二重盲検法(研究者のバイアスがかかりにくい)を使ったRCTになっています。

 

ただ花王の研究者が多く、自社に有利な研究結果を出しているのではないかと噂されています、、、。花王もダイエット緑茶の商品を販売してますからね〜。

 

そんな花王の関係者が行った実験では、まず参加者を以下の3グループに分けました。

 

  1. カテキン25mgのお茶を毎食ごとに飲む
  2. カテキン180mgのお茶を毎食ごとに飲む
  3. カテキン約280mgのお茶を毎食ごとに飲む

 

これらのグループを比較して、緑茶カテキンで脂肪が減るのかを調べたみたい。

 

被験者に12週間、緑茶生活を続けてもらったところ

運動量に関係なく、カテキンの摂取量が多いグループほど体重が減少した

とのこと。

 

痩せたメカニズムとしては、緑茶カテキンが脂肪の吸収をブロックした考えられておりまして、この研究ではカテキン緑茶で痩せるという結論が出たみたいです。

 

 

個人的には一つの実験としてはかなりデザインが良くて信頼のできる研究だなと思うのですが、海外の研究と比べると結果が違うで、ちょっと怪しいのかな思ったりもします。

 

先程紹介したコクランのメタ分析だと、日本の研究にはバイアスがかかっていると考えられているため、この研究もあまり信頼できないのかなと、、、。

 

しかしながら、この研究が正しい可能性も無くはないので、信じるか信じないかは皆さん次第のところがあるかもしれません。(他力本願)

 

個人的には痩せないというデータが多いので、僕の中では痩せないという結論にとどめておこうかと思います。

 

 

 

痩せる効果を得るにしても、普通のお茶で十分!

仮に上記の研究が正しかったとしても 、痩せるために必要なカテキンの摂取量は、普通のお茶で十分みたい

 

ダイエット緑茶は価格が高いですし、効果的には普通の緑茶と変わらないみたいなので。

 

おーいお茶など、少し苦めのお茶を1日一本飲むくらいでカテキンは十分に摂取できそうです。

 

参考までにカテキンの含有量

お〜いお茶 濃い420mg(80mg/100ml)
伊右衛門濃いめ 370mg(70mg/100ml)
お〜いお茶 210mg(40mg/100ml)
伊右衛門 特茶 230mg(46mg/100ml)
花王へルシア 540mg(154mg/100ml)
 

 

最後に注意していただきたいことは、緑茶カテキンの実験で対象になった人が、肥満体型であるということです。

 

肥満の方には効果があるかもしれないけど、痩せている人は効果がない可能性が有るのでご注意ください。

 

またカテキンは運動と組み合わせると痩せるみたいなデータは結構あるので、運動をしている方がカテキンを摂取するのは有りでしょう。

 

今回は緑茶カテキンを悪く言うようなブログになってしまいましたが、カテキン減量以外でのメリットは多く存在します。これらに関しては後ほどブログで書こうと思いますので、お待ちいただければと思います。

 

ダイエットは緑茶カテキンで痩せることはあまり期待せず、食事運動をベースと考えてもらえるといいのではないでしょうか。

 

 

まとめ

  • カテキン緑茶で体重が減少するかはちょっと怪しい
  • 痩せる可能性があるとしても、BMIが30くらいのぽっちゃり体系
  • 健康体系の人がカテキン緑茶で痩せるかなんともいえない
  • カテキン緑茶で痩せるとしても、普通の緑茶で十分